神話を学ばざる者、この門をくぐることなかれ。

2020年には,メンバーを増員し,大幅リニューアル致します.

​人類学者 竹倉史人の歴史的発見

2019年、日本の考古学史上最大の謎であった土偶の正体がついに解明されました。従来の定説は「土偶は女性をかたどったものである」とされ、奇異な印象を与える容貌は「人体をデフォルメしたもの」と説明されてきました。しかし、人類学者・竹倉史人が明らかにしたのはそれとは全く異なる事実でした。

 

土偶は人体像ではなく、縄文人が食べていた植物や貝類をかたどった像だったのです。土偶は食用資源へと化身した精霊たちを祭祀するために製作されました。土偶に人体同様の頭部や四肢が造形されているのは、モチーフとなった植物や貝類がアニミズム観念によって「人体化(アンソロポモファイズ)」されたからです。
 

2017年2月、東京大学での講義(自主ゼミ「人類学の冒険」)の準備中に上述の着想を得た人類学者・竹倉史人は、各地の遺跡や博物館をめぐり、発掘調査報告書などの考古資料を活用して自説の検証を行いました。その結果、多くの土偶が食用植物および貝類をモチーフに製作されていることを実証的に示すことに成功しました。

2019年9月、東京工業大学での講演会「土偶は何をかたどっているのかー人類学がひらく縄文の神話世界」にて、初めてその研究内容が一般公開されました。当HPは、この講演会の開催を契機に開設されるものです。

『特別展 縄文―1万年の美の鼓動』(2018)

神話人類学の創設

土偶に造形された情報が、まるで神話のように「読める」ことに気づいた竹倉にとって、縄文期に製作された大量の土偶はまさに「宝の山」となりました。数千年前に暮らしていた古代人の精神世界を復元する手がかりを一挙に手にしたのです。

「解読」が可能となった土偶は、もはや「縄文研究」の枠組みに収まる遺物ではなく、人類史的な価値を持つ一級の史料となります。土偶がホモ・サピエンスの世界認知の原初的形態を知るための記録であることを確信した竹倉は、土偶が語る神話的世界から人類の精神史を深化させることを画策し、「神話人類学」という新しい人間学を創設しました。

古今東西の神話は、われわれ人間を知るための貴重な世界遺産です。神話人類学は、地球上に​神話を持たない民族は存在しないことから、人間を「神話を語るヒト」、すなわち「ホモ・ミュトロギア (Homo Mythologia)」として理解し、現代の自然科学ですら神話の一変奏に過ぎないと考えます。

神話人類学研究所は竹倉とその仲間たちによって運営され、土偶分析を出発点とする日本発の神話人類学が世界の人間科学の発展に寄与することを願って情報を発信していきます。

© 2019 by Myth Anthropology Laboratory. 

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